神戸の地下から
「羊LOVER創造計画」、始まる

神戸の地下から
「羊LOVER創造計画」、始まる

突然ですが…羊はお好きですか?

はじめまして。私たちは、神戸・三宮にある羊料理のお店「ひつじアンダーグラウンド」です。半頭で仕入れる新鮮な国産羊と各国の羊を提供する、神戸では珍しい専門店です。

店名通り、お店は雑居ビルの地下にあります。
ちょっとわかりづらいけれど、ぜひ勇気を出して扉を開けてみてください!

2019年9月のオープン以来、嬉しいことに「このお店で羊が大好きになりました」というお言葉をいただくことが増えました。でも言葉の裏を返すと、羊肉の味わいに苦手意識を持っている人がそれだけ多いんだなぁ、と感じます。

「お客さまからよく聞かれる質問の一つが、『どうして神戸でジンギスカンのお店を開いたんですか?』というもの。それに対して、羊が得意ではなかったうちの社長が、すすきので食べたジンギスカンに感動したエピソードをお伝えしています。あまりのおいしさに衝撃を受けたものの、いざ神戸を見渡してみると専門店は少なくて。みなさんにも喜んでもらえるんじゃないかと思い、僕たちでお店を作ることになりました」。そう話す店長の森保自身もまた、実は羊が得意ではなかった一人なんです。

羊に対してネガティブなイメージを持っていたメンバーが、羊をこよなく愛するお店を作ってしまった。それだけに、ひつじアンダーグラウンドでの食体験は、羊の概念が大きく変わるんです。

羊を取り巻く現状も伝えていきたい

海外産羊の場合は、品質をキープするために冷凍ではなくチルド状態で空輸したものを使用。羊が食べる餌によって異なる、味わいの違いを楽しんでいただけます。

でもやはり、新鮮な国産羊のおいしさはまた格別。「僕は国産羊のことを最初は知りませんでした。ここでユッケを初めて食べた時は『え、生食!?』と驚きましたが、本当においしくて」と、スタッフの佐茂。

国産羊って、あまり馴染みがないかもしれません。それもそのはず。「実は、日本での国産羊の流通量は全体の1%以下なんです」と、森保が話を続けます。

「日本において食用羊はおよそ1万6000頭なんですが、これはオーストラリアの一農家が保有している頭数と同じくらい。それほど、数が圧倒的に違うんですよね」

日本では土地が狭いことに加えて、海外のように放牧犬を使って人件費を抑えることが難しいなど、牧羊に関してさまざまな課題があるそう。
単純に頭数を増やせば良いというわけではありませんが、国産羊を取り巻く現状を知り伝えていくこともまた、私たちの使命。お取り引きのある国内の牧場はすべて足を運び、羊が育つ環境を実際に自分たちの目で見て、羊飼いの方々と直接お会いして話をすることを大切にしています(今年は6月にまた北海道へ行く予定です!)。

「羊LOVER創造計画」
タイトルにある「羊LOVER創造計画」。これは、私たちが掲げているミッションなんです。

『あぁ、羊を好きになってもらいたいのね〜』というみなさんの心の声があちこちから聞こえてくるような気がします。はい、大正解です(笑)。

でも、「羊LOVERになると、どんないいことがあるの?」と思いませんか?

実は「おいしい」のその先に、羊食は人の身体や環境に良い側面がたくさんあるんです。

羊を好きになることが、未来の自分や地球を良くすることにつながるかもしれない。大げさかもしれませんが、そんな想いも込められています。

羊の概念が変わり、羊が「牛や豚や鶏」のように、当たり前に食事の選択肢になったなら、きっとこのミッションはクリア。
日本の羊食の価値向上を目指して、このnoteからあらゆる発信をしていけたらと思っています。

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