食卓の未来を考える
〜大阪ひつじフェスタ
2025の舞台裏〜

ひつじアンダーグラウンド

森保宏

食卓の未来を考える
〜大阪ひつじフェスタ
2025の舞台裏〜

関西に羊の熱気が再び

関西初の羊肉のイベントとして好評を博した「大阪ひつじフェスタ2024」。

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その勢いは止まらず、ありがたいことに今年も5/30〜6/1の3日間にわたり「大阪ひつじフェスタ2025」を開催することができました。ご来場いただいたみなさま、関係者の方々、本当にありがとうございました!

当店初となる「ジンギス焼きそば」
もちろん定番のジンギスカンも登場
ジンギスカンのジンくんが北海道から駆けつけて、イベントを盛り上げてくれました!

羊肉文化がまだ根づいていない関西で、新たな「食の選択肢」として羊肉を広めたいーー。そんな想いからスタートしたこのイベント。今年はオーストラリア大使館からのイベントの後押しもあり、より一層の広がりを実感しています。

そして、そんな広がりの裏側には、世界全体の“ある変化”がありました。

世界が動く、羊肉の転換期へ

オーストラリア産羊肉の多くは冷凍やチルドで輸入されています。その一方で、数は減っているものの、中東や北アフリカを中心とした船による“生体輸出”も続いていました。

しかし、オーストラリアでは2028年5月をもって生体輸出の全面禁止が決定。動物福祉を重視した大きな政策転換です。現地では牧羊農家や輸送業者などの反発もあるそうですが、だからこそこれを機に、羊の魅力を改めて世界に伝えたいという動きが生まれました。

その発信の場として選ばれたのが、多様性をうたう大阪万博。そして同じく大阪を舞台とした「大阪ひつじフェスタ」でした。

イベント開催前には大阪万博のオーストラリアパビリオンで、在日大使館関係者やMLA(ミート・アンド・ライブストック・オーストラリア)との交流も。私たちにとっても貴重な経験となりました。

万博会場のオーストラリアパビリオンにて。
一番左が当店の森保
大阪ひつじフェスタ2025に登場した、
MLA駐日代表のトラヴィス・ブラウン氏

羊が切り拓くこれからの食卓


日本ではまだメジャーとは言い切れない羊肉。ところが世界に目を向けてみると、ハレの日のごちそうとして選ばれることの多い食材のひとつ。気候の厳しい地域でも飼育できることから、古くから多くの国で人々の暮らしに寄り添ってきた存在です。

宗教的な制限が少なく、さまざまな文化や国籍の人たちが一緒に味わえる“グローバルフード”。さらに、肉・乳・毛・皮など余すことなく活用できる点で、持続可能な食材としても注目されています。多様性やSDGsの意識が高まるいまこそ、羊肉は未来の選択肢としてふさわしい存在かもしれません。

牛、豚、鶏に次ぐ“第4の選択肢”として、羊がもっと当たり前になるように。さまざまなアプローチから、おいしくて新しい食体験を広めていけたらと思います。

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