「焼き鳥にはビールだけ」とはもう言わせない!?
最高の相棒を探してみた(後編)

焼き鳥屋 TIMELESS

増永 大

「焼き鳥にはビールだけ」とはもう言わせない!?
最高の相棒を探してみた(後編)

焼き鳥はそのままで最高においしい食べ物であることは周知の事実。でも、合わせるお酒によって焼き鳥のポテンシャルが爆上がりするとしたら…?
そんな素朴な疑問からスタートした、Timelessによるペアリング企画。あまりに盛り上がってしまったため、その様子を2ヶ月連続でお届けしています。
合言葉は、『“推し酒”ありますか?』ですよ〜!(その理由はぜひ本編へ…)

レバー×ポートワインに全員がザワついた

黒ブドウを使ったコクのあるシャンパンはどんな部位にもピタッと寄り添ってくれるオールラウンダーであることや、脂をスッキリ流してくれる炭酸はやっぱり焼き鳥と好相性なこと、そもそもどんなお酒を合わせても結局はおいしいんじゃないか説(身も蓋もない!)にいたるまで、ワイワイ盛り上がった前編。

https://tencho-kaigi.com/features/features-723

焼き鳥もおいしい、お酒もおいしい。
だからこそ“ペアリングを試してみる”という趣旨を全員がうっかり忘れそうになっていたそのとき、村川が「ところで、内臓のベストパートナーってどんなお酒なんですかね?」とぽろり。

そこでソムリエの資格を持つ田中が提案したのが、レバー×ポートワイン。

食後酒として親しまれている、濃厚な甘さをもつお酒とレバー。

これが・・・最高に・・・合うッ!!!

まったりとしたワインの甘さが、レバーのとろ〜り濃厚なコクに溶け合う見事な一体感は唯一無二の口福感。洋食の世界ではフォアグラに甘いお酒を合わせたり、お肉のソースに甘いお酒を使ったりしますが、それと同じような合わせ方だと思います。

杉本からは、「かわいいグラスで少量をお出ししてみるのもいいかも!」というステキなアイデアも飛び出しました。

山廃仕込みのものなど、しっかりとした味わいの日本酒とレバーも好相性でした!
もしくは少し軽めの赤ワインもおすすめ。

少量ずつの“ミニペアリング”もアリかも?

「レバーの持つ独特の風味と相性がいいのは、とろりとした甘みやタンニンかな」という田中の言葉に、「ポートワインのハードルがちょっと高いと感じるお客さまには、こんな気軽なお酒はどうですかね?」と杉本が選んだのは、同じく甘みの強いゆず酒。こんな感じで、自由にペアリングを楽しんでみました。

さらに、杉本からは核心をつく一言が。

「実際に『次のお食事に合わせたお酒を選んでください』とよくご要望をいただくんです。でも焼き鳥って少量だから、それに合わせるお酒がグラス1杯分だと量が多い場合もある気がしていて…」

焼き鳥とお酒のペアリングには、その配分も大切かも。そんな気付きから、ミニサイズのペアリングセットがあればもっとあれこれ気軽に楽しんでいただけるのでは?という話に。

少量ずつであれば “意外とこの味も好き”  “こんなにおいしさが倍増するんだ”  と新たな発見をしていただけるかもしれません。

“推し酒”  準備しておきます!

ペアリングというと少し堅苦しい印象を持つ方もいらっしゃるかもしれないのですが、頭で難しく考えながら味わっていただきたいわけではありません。むしろペアリングは、食の楽しさを広げるための一つのきっかけ。

だからこそ、「このお酒との組み合わせが  “おいしい” というよりも、 “おもしろい” という提案がしたい」と増永。スタッフそれぞれが “推し酒” の手札をいつでもお客さまに繰り出せるように準備しておく。そんなスタンスで臨みたいと思います。

「お客さまには『この組み合わせ、めっちゃ合うやん!』とワクワクしてもらえたら嬉しいです。自分がおもしろいなと思ったペアリングをどうプレゼンしたらお客さまのテンションが上がるのか?という部分まで考えていきたいですね」と杉谷。

ちなみに今日の発見は?と聞くと、「オーストラリアのリースリングのスッキリ感や甘さがネギの香ばしさと合うなと思いました。お客さまにもおすすめしたいです」とのこと。この感性には、ソムリエの田中も「めっちゃええやん!」と拍手。

私たち自身も発見の連続だったペアリング企画。お店に来られた際は、ぜひ『 “推し酒” ありますか?』と聞いてみてくださいね!

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